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アイデア共有ブログ

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漫画家が「血統あり才能ありの主人公」を作る3つの理由

なぜジャンプの漫画は天才キャラが多いのか?

 

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最近、少年ジャンプの発行部数が大きく減少したことが話題になりました。少年ジャンプは、ドラゴンボール・NARUTO・スラムダンク・ワンピース・幽遊白書などの名作を生み出してきたことで有名ですが、最近はこれといったヒットがありません。

 

少年ジャンプは、講談社の「進撃の巨人」のような新しいジャンルを生み出す必要が出てきますが、そもそも少年ジャンプのストーリーは王道と言いますか、似たり寄ったりのストーリーが多いですよね。

 

特にありがちな設定は、主人公が何らかの強い家系や民族の出身で、特殊な才能を所持しているという設定です。例えば、ドラゴンボールの主人公の孫悟空は、戦闘民族であるサイヤ人であり、スーパーサイヤ人になれるという特殊な設定があります。また、ワンピースのモンキー・D・ルフィ―の父親は作中では、革命家の親玉という設定であり、名前に「D」があるキャラクターは作中では特別に扱われています。

 

このような設定の漫画が多すぎる一方で、努力のみで成長した主人公の漫画はあまり多くありません。NARUTOのように、最初は「努力の主人公」だったのに、長期連載になるにつれて、後付けで「才能のある家系出身の主人公」に変更されたパターンさえあります。

 

あなたは、なぜこのような「才能ありの主人公」の漫画が多いと思いますか?

 

「血統あり才能ありの主人公」が生まれる3つの理由

才能ありの主人公が生まれるのはちゃんとした理由があると思うのです。色々考えた結果、次の3つ理由があるのではないかと思いました。

 

敵の強さがインフレしすぎると、主人公が才能ないと倒せないから

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ジャンプのような長期連載にありがちなのですが、バトル漫画に登場する敵は最初はそこまで強くはないのですが、連載が長くなるにつれて、だんだん強くなってしまいます。そして、「こんな敵倒せないよ」と思わせるキャラが登場していきます。つまり、敵の強さがインフレしてしまいます。

 

最初の雑魚な敵でしたら、努力をして何とか倒せたというストーリーが成立するのですが、「強すぎる敵」を倒す場合は努力のみの設定では矛盾や違和感が出てきてしまいます。

 

例えば、孫悟空は戦闘民族のサイヤ人という設定なので、フリーザやセルなどの地球を破壊できる敵と互角以上に闘っても違和感がありません。しかし、ミスターサタンなどの一般人がフリーザやセルを努力のみで倒したという話は違和感が出てしまいます。

 

ジャンプでは長期連載が多く、敵のインフレが必ずあるので、主人公も才能があるという設定にしなければいけないのです。

 

主人公が強いのに、父親が弱いという設定は違和感があるから

また、よくある漫画の展開として、主人公の父親が主人公よりも強くて最強であるという設定です。例えば、ハンター×ハンターの主人公のゴンは強いのですが、その父親であるジンは作中でもトップクラスの強さを持つキャラクターという設定です。なぜ、漫画家はこのような設定を作るのでしょうか。

 

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これは理屈ではうまく説明できないのですが、どうも人というのは、創作の世界では「主人公が強いならその父親も強い」「主人公がイケメンならその父親もイケメン」など、主人公と父親が同じタイプであるという設定にしっくりくるのです。

 

現実世界では、強い人の父親が強いとは限りませんし、また強い人の息子が強いとも限りません。しかし、創作の世界では父親と息子が同じタイプでないと、どうしても違和感が出てきてしまうのです。

 

だから、逆にギャグマンガの世界では、父親と息子が同じタイプではないという設定が多かったりします。例えば、ジャンプの「斉木楠雄のΨ難」という漫画は、主人公は超能力を所持する才能のある人物ですが、その父親は主人公とは全く似ていないヘタレです。「天才バカボン」でも、バカボンのパパの子どもは勉強ができる「はじめちゃん」でした。

 

つまり、主人公と父親が違う属性だと、ギャグマンガのような違和感が出てきてしまうので、漫画家は主人公の父親も強いという設定を作らざるを得ないわけです。そういえば、スターウォーズの主人公の父親も、ダースベーダーという強い人物でしたよね。

 

努力のみでは面白いストーリーが作りにくいから

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さらに、努力のみの主人公を設定すると、やはり面白いストーリーが作りにくいのだと思います。そもそも、努力というのはつまらないものです。サッカーがうまくなりたいなら、ドリフトの練習を毎日欠かさずしなければいけませんし、東大に行きたいなら毎日10時間以上勉強する必要があります。

 

仮に、僕が東大を目指す主人公の漫画を作り、ただ毎日勉強するだけの主人公を描いたところでその漫画が売れるわけありません。それよりも、東大に行ける才能がある主人公にライバルが登場して頭脳バトルする方が面白いでしょう。(デスノートのことです。)

 

確かに、漫画には修行や努力をする描写もありますが、それは毎回連載されているわけではなく、長いストーリーの中の一部のみで収まっています。また、漫画で修行があるストーリーは確かに面白いのですが、それは主人公が努力する姿が面白いというよりも、修行内容が特殊だから面白いというパターンの方が多いのではないでしょうか。

 

「ドラゴン桜」という東大を目指す漫画がヒットしたことがありますが、それも登場人物が東大目指して努力するよりも、東大を目指すために用意された特殊な修行が面白かったのです。

 

このように、努力のみの描写は面白さがないので、漫画家は才能がある主人公を作りがちになるわけです。

 

終わり

漫画家が「血統あり才能ありの主人公」を作りがちな理由を説明していきました。こうやって考察していくと、努力型の主人公の面白い漫画は確かに作りにくそうですよね。もちろん、努力型の主人公の漫画もありますが、どちらかというと短期連載の漫画に多いと思います。

 

やはり、漫画家さんの立場に立つと、才能がある主人公の方が作りやすい。だから、「血統あり才能ありの主人公」が量産されるのではないかと思いました。

 

それでも、努力型の主人公でかつ面白い漫画もあります。例えばスポーツ漫画の「柔道部物語」という漫画は努力が好きな人が主役でもとても面白かったです。実は、「スラムダンク」「はじめの一歩」などの名作スポーツ漫画に影響を与えた漫画でもあります。柔道の漫画なら間違いなく最高峰の1つでしょう。

 

柔道部物語(1) (ヤングマガジンコミックス)

柔道部物語(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

アマゾンでも高評価が多い漫画です。良かったら読んでみてください。