就活に明け暮れた日々
僕は一応就活は終えて、内定はいただいております。
が、実はなかなか内定がいただけなかった時期があって、悪戦苦闘した末、株式投資などの副業に目覚めました。
ところで、今から数年前の話ー僕がまだ株に興味がなかったころーですが、大学で開催された就活生向けの説明会がありました。
就活に向けてどのような対策をすべきなのかを偉い人が講演したイベントです。
さて、その年誰が呼ばれたと思いますか?
大学教授?
リクルート社員?
正解は、東京証券所の社員でした。
なぜか知りませんが、東証の人が呼ばれたのです。
これはどういうことかというと、東証などの株式を扱う機関は企業を分析することが仕事です。
その分析手法は、実は就職活動にも応用できる。
そんな発想で、その年は東証の人が呼ばれたのです。
東証の人の講演は面白かった記憶がありますが、当時は株に興味がなかったので、今いち内容は覚えてはいません。
しかし、今は株の知識あるので、確かにある程度は就活に応用できるのは理解できます。(それでも、エントリーシートや面接対策のほうがよっぽど重要ですが。。。)
大企業が好きなROE
就活の経験上、いくつかの企業の説明会に参加すると、ROEについて何かしら説明する企業がありました。
例えば、「今後5年間でROEを上げていきたいと考えています」などです。
その時、ROEの意味をある程度知っていれば、就活で一歩前進できると思いませんか。
そこで、就活、特に大企業向けの就活で高確率で出てくるROEについて、わかりやすく説明したいと思います。
まず、ROE(自己資本比率)は、株ではPER(株価収益率)と並ぶ重要な指標です。
そして、ROEとは簡単に言えば、お金儲けが得意かどうかが分かる指標なんです。
厳密にいえば、これは間違いなのですが、就活ではこれくらいの理解で十分でしょう。
ROEを例えてみた
なぜ、ROEはお金儲けが得意かどうかが分かるのでしょうか。そもそも、お金儲けが得意かどうかをドラゴンボールの戦闘力のように数字で表すことが可能なのでしょうか?
そこで、こんなたとえをしてみましょう。
王様がいました。王様には家来Aと家来Bの2人の家来がいました。
王様が家来にこんな命令をしました。
「100万円それぞれやるから、これを使ってできる限りお金増やしてくれない? 期限は1年間ね。」
2人の家来は、「ははあ!」と言って、100万円を受け取って、それぞれのビジネスを始めました。
ー1年後ー
2人は王様に結果を報告しました。
家来A 100万を使って、5万の純利益
家来B 100万を使って、20万の純利益
王様は、どちらの家来を「お金儲けがうまい家来」と思ったでしょうか? 当然、家来Bではないでしょうか。
これが、ROEの考え方なのです。
また、
王様→投資家
家来→企業
と入れ替えたのが現代社会と思ってください。投資家が出したお金を使って、どれだけ企業は稼いでくれたのか、それがROEなのです。
ちなみに、家来A、家来BのROEを数字に出すとこうなります。
家来A 5万÷100万=0.05 よって、ROE5%
家来B 20万÷100万=0.20 よって、ROE20%
すると、家来Bのほうが数字が高いことがよくわかりますね。
ちなみに、日本の上場企業だと、ROE8%以上あれば、高い水準とみなされます。
このROEを理解できれば、例えば
「この企業はROEがやたら高いな」
「おそらく、儲けるために色んな工夫をしているに違いない」
「その辺を、もう少し調べてみるか」
という感じで企業分析が進みますね。
また、無名だけど実力のある企業も見つけやすくなります。
無名でもROEが高い企業も狙ってみてはいかがでしょうか?
ROEをこのように活用してほしいと思います。
注意
ROEは便利ですが完ぺきな指標ではありません。まれにROEが高くても、経営が危ない企業もあります。ROEを過信するのではなく、様々な情報を得たうえで、企業を分析してください。
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