あなたはパズドラを覚えてる?
あなたはパズドラをしたことがありますか? そして今、パズドラをしているでしょうか? パズドラは少し前に大流行しましたが、最近は後発のゲーム…特にミクシィのモンスターストライク(モンスト)にシェアを奪われています。
こちらの図だとアプリのダウンロード数はまだ右肩上がりですが、売上が横ばいになっています。別のデータでは、アクティブユーザーの割合が停滞となっているそうです。
僕自身がパズドラに一時ハマっていましたが、最近はほとんどプレイすることがなくなりました。それは僕だけではないということになります。
モンストにドーンと抜かれる
特に、パズドラにとどめをさしたのは、ミクシィが決死の覚悟で開発したモンストの存在でしょう。モンストはスマホゲームで、現在中高生を中心に人気があります。こちらもかつての人気からはようやく落ち着いてきましたが、今でもパズドラよりも強い支持があります。モンストとパズドラはライバルと言ってもいい2大スマホゲームなのかもしれません。
なぜ負けたのか?
しかし、なぜパズドラはモンストに負けてしまったのでしょうか。これはよく考えると不思議なんですよ。パズドラはゲーム性がモンストよりも劣っているから負けたのでしょうか。
そもそも、モンストはパズドラのシステムを悪く言えばパクって開発されています。確かに、モンスターをビリヤードのように飛ばすという発想は今までなかったのですが、ゲームのオリジナリティに関してはパズドラのほうが何倍もあります。
初めてパズドラをしたとき、その斬新なゲームシステムに僕は感動しましたが、モンストはそこまで感動はしませんでした。また、モンスターのデザインもパズドラのほうがセンスがあると思います。
協力プレイ
モンスト勝利で、一番よく言われる原因は、モンストには協力プレイというシステムがあったからであるとされています。これは、スマホの通信機能を利用して、同じゲームで協力しながらプレイできるものです。この機能のおかげで中高生を中心に流行ったのです。(逆に大学生の間ではそこまで流行ってませんでした。)
中高生は学校の休み時間を利用して、協力プレイをしていたのでしょう。そこに目をつけたミクシィの勝利でした。しかし、本当にこの協力プレイがミクシィが勝った原因なのでしょうか。
ターゲットは誰か?
個人的にミクシィがパズドラに勝った最大の原因は、モンストはターゲットを絞って開発したゲームであるからだと思うのです。もちろんターゲットは中高生でしょう。そして、パズドラはターゲットがあまり明確ではありません。それはパズドラのCMを見ても分かると思います。あのCM自体がターゲットが曖昧な証拠だと思っています。
だから、逆にガンホーがモンストを開発し、ミクシィがパズドラを開発しても、ターゲットが明確なミクシィのほうが成功していたと僕は思うのです。実際、両者のゲームに本質的な差はありません。
奇妙だがターゲットは成功を左右する
ここから分かることは、似たようなゲームを開発しても、ターゲットが明確かそうでないかでは、大きな結果の差が出てしまうということでしょう。不思議なんですけど、この可能性が高いのです。
どれだけ丹精こめてモノづくりをしても、誰に売るかを誤れば失敗することもあるということです。これは恐ろしいことです。実際、ターゲットが明確かそうでないかでは、その戦略に大きな差が出てきます。例えば、英語教材をあなたは売りたいとします。
① 東大生に売る
② ネイティブ教師に売る
③ 小学生に売る
上の3つのパターンに対してすべて同じアプローチをしたいでしょうか。それよりもそれぞれのターゲットを絞ったほうがまだ売れそうな気がしませんか。東大生なら東大の英語レベルからでもさらに学べる教材であることをアピールすべきだろうし、ネイティブ教師なら生徒に教えるうえで使いやすいかどうかが重要でしょう。小学生なら、付録をアピールすればいいかもしれません。
だから、何を作るのかというのはもちろん大切なものの、誰に売るのかというのも成功に大きな影響を与えるのです。むしろ、モンストの場合、誰に売るのかを考えていたからこそ成功したのでしょう。
終わりに
こうして考えてみると、僕のブログももう少しターゲットを明確にした方がいいのではないかと考えてしまいます。もちろん、すぐにターゲットを絞ることなんてできませんが、ある程度の絞り込みは重要でしょうね。特にウェブコンテンツはなかなか差別化しづらいのでターゲットを絞ることはより重要です。よいコンテンツを作ると同時に、その読者の姿を頭に浮かべられるくらいの努力をしていきたいです。
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