日本の天才はイチロー?
ちょっと質問したいのですが、外国人(主に欧米人)も納得できるような日本生まれの天才って日本人は何人思いつくでしょうか?
多くの日本人は答えられないんじゃないでしょうか。それでもアメリカに住んでいれば「イチロー」と言えば、何とかなるでしょう。
しかしながら、野球はテニスやサッカーほどメジャーではありませんし、アメリカ以外ではイチローはどうしても知名度が低いのも事実。
なんで、僕がこんなことを話題にするかというと、外国にちょっと住んだことがあるから分かるんだけど、欧米人って基本的に「天才」が好きなんですよ。
少なくとも日本よりは「天才」を受け入れる文化がある。
アメリカなんて、ギフテットと言って、天才児を育てるための教育機関があって、国がお金を出している。
だから、「天才=国の実力」みたいな考え方があるんですよ。
ということは、日本人が欧米人と会話するときに、日本人の天才の名前を1人でも上げて説明できないと、「OH! やっぱ日本は欧米に劣ってるね!」ってなるわけです。彼らの頭の中では。
別に僕は日本をバンザイバンザイするためにこの記事を書くわけじゃないけど、Googleで「日本人 天才」と調べても、具体的な日本人の天才の記事は出てこないし、しまいには「なぜ日本から天才は生まれないのか」と他のアジア人から見たら憤慨しそうな記事まであるわけです。
これはおかしいでしょう。常識的に考えて。
日本生まれの日本の天才
というわけで、僕が独自に調べたものですが、外国人(欧米人)も納得できそうな日本生まれの天才を紹介してみます。
※番号ふってはいますが、決してランキングとかではありません。
①鈴木梅太郎(すずきうめたろう)
戦前の日本の農芸化学者。
理由:世界で初めてビタミンを発見した。
栄養学で当たり前のように扱われるビタミンは日本人が世界で初めて発見しています。これは欧米人も文句なく納得できますね。
②岡潔(おかきよし)
日本の数学者。
理由:数学でものすごい発見をした人(らしい。)
その業績は、欧米の数学者も一人の数学者によるものとは当初信じられず、「岡潔」というのはニコラ・ブルバキのような数学者集団によるペンネームであろうと思われていたそうです。
③山極 勝三郎(やまぎわ かつさぶろう)
日本の病理学者。
理由:世界で初めて癌の原因を解明。
これは、ノーベル賞をもらうに値する業績でしたが、当時はアジア人差別が強く、結局貰えなかったというひどいエピソードがあります。
④宮本茂(みやもとしげる)
任天堂のゲームクリエイター。
理由:世界で最も売れたゲームである「マリオ」を開発した。
この方はそれだけではなく、「ゼルダ」も開発しました。DSやWiiの開発にも関わっているので、ゲーム業界における影響力は半端ないです。ていうか、世界的に売れるゲームを数タイトルも開発できる時点で天才。ポケモンの開発にも重要な助言をしたことで有名。個人的に一番外国人にも理解しやすい日本生まれの天才だと思います。
⑤手塚治虫
漫画家。
理由:世界的に人気がある日本の漫画の確立に大きな貢献をしたから。
これは、ちょっと回りくどい説明になりますが、基本的に世界で売れているアニメ・漫画はアメリカ製か日本製なんです。だから日本製がないとアメリカが独占していた可能性もありました。
その日本製の漫画のスタイルの形成に大きな貢献をしたという点では、十分誇れると思います。
⑥葛飾北斎
浮世絵師。
理由:ゴッホなどの印象派の画家に大きな影響を与えた。
これもすごい業績ですよね。日本の画風を受け入れてくれた西洋の画家がいたからこその業績ですが、それだけ当時は衝撃的な画風だったようです。
⑦井深大
ソニー創業者。
理由:後のアップルのビジネススタイルにも大きな影響を与えたソニーを設立したから。
優秀なエンジニアでもありましたが、やはりアップルなどに与えた影響力も見過ごせません。大きな影響力があったビジネスマンと言えるでしょう。
⑧黒澤明
映画監督。
理由:映画史の中で最も重要かつ影響力のある映画監督の一人だから。
スターウォーズを生み出したスピルバーグにも大きな影響を与えました。素晴らしい業績です。
⑨嶋正利(しま まさとし)
日本のマイクロプロセッサアーキテク。
理由:世界で初めて「CPU」を発明したから。世界のコンピュータ産業に多大な影響を与えた人物とされています。
⑩望月新一(もちづき しんいち)
日本の数学者。
理由:数学の超難問とされるABC予想の証明に成功したから。
16歳でプリンストン大学に入学するなど神童であったと同時に、独創性も優れた人だったようです。このABC予想の証明はポアンカレ予想やフェルマーの定理なみに難問とされていました。
おわり
というわけで、他にもあるかもしれませんが、僕が知っているのはこれくらいでした。
こうしてみると、学問・テクノロジー・芸術・ビジネスとバランスよく世界に貢献してきたことが分かりますね。政治もがんばろう。
僕のような若い世代も負けずに努力していきたいですね。
ちなみに、日本のノーベル賞受賞者はすでに有名ですから、あえて紹介しませんでした。
もう一度書きますが、日本を万歳するためにこの記事を書いたわけではなくて、欧米人とある程度対等に会話するための必要な知識をまとめただけですので、そこだけは気を付けて下さい。