ハンターがまた休載!
ハンター×ハンターが残念なことに休載することが決定しました。冨樫さんはまた新しいゲームでも買ったのでしょうか?
わずか11話の連載でしたが、ネットでは多くの反響がありましたね。冨樫さんすごい。
ところで、ハンターを読んでいる読者の皆さんは「レベルE」という漫画を読んだことがあるでしょうか?
これがそのレベルEの表紙です。なんだか暗い感じがしますよね? シリアスな感じがしますよね? けど、これ実はギャグマンガなんですよ。
ハンターや幽遊白書は知っていても、レベルEは知らない人は多いのではないでしょうか?
単行本だと3巻分のストーリーしかないので、あまり知らない人が多いようです。特に今の20代くらいの人なら、彼らが生まれたころに連載をしていた漫画だから余計知っているはずがありません。
この漫画の世界観は、ジャンプの「銀魂」に近いです。地球に異星人が住んでいて色んな事件が起きます。いわゆるSF漫画です。この表紙の人物が主人公なんですが、色々やばい人物なんです。
予想の斜め上
ちなみに、この漫画は冨樫のすごさを改めて感じさせる現象を生み出しました。それは「予想の斜め上」という言葉を生み出したことにあります。厳密にはこれが最初でもないようですが、とにかく影響力のある漫画なんですよ。
あるアマゾンレビューにはこう書かれていました。
「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ。
奴は必ずその少し斜め上をいく。」
良い意味で、この作品を端的に表しているセリフだ。
読者の予想を上回る展開の連続に圧倒される。
僕も、この漫画は確かに予想の斜め上な展開が多い漫画だと思います。
ハンターのグリードアイランド編の原型
また、ハンター×ハンターにはグリードアイランドというゲームが出てきますが、その原型みたいな感じのストーリーがレベルEでは出てきます。なかなか興味深いと感じました。また、キメラアントみたいなストーリーも若干あります。ハンターが好きならレベルEも楽しめると思いますよ。
総合評価
ここからは総合的な評価をしていきます。
読みやすさ ☆☆☆
単行本3巻しかない漫画ですが、読んでいるとまるで30巻くらいの漫画を読んでいる気分になりました。それだけ中身が詰まっているということなのですが、その分若干読みにくさもあるのかもしれません。
ストーリー ☆☆☆☆☆
完璧ですね。冨樫作品は幽遊白書やハンターの影響で「中途半端に終わらせる」印象が強いのですが、この漫画に関しては完璧にかつ綺麗に終わらせています。良い終わらし方でした。
一応ギャグ漫画なのですが、ストーリーが秀逸で、ギャグとか関係なく面白いのがすごいです。ただし、ストーリーは結構複雑ですね。ハンターと同様、読者の予想をはるかに超えた展開が何度もありますので、読んでいて楽しかったです。
ハンターで言うなら、グリードアイランド編や会長選挙編が一番近いかもしれませんね。
キャラクター ☆☆☆☆
主人公がとにかくやばいです。ある意味天才だし、ある意味アホです。予想の斜め上の行動をする主人公です。
絵や描写方法 ☆☆☆☆☆
注目すべき点は冨樫さんがアシスタントを使わずすべて自分で描いていることです。冨樫さんは絵がうまいということがよく分かって満足できますよ。(つまり、ハンターはサボって描いているということになりますが。。。)
ハンターは一部嫁さんが描いているんじゃないかという噂がありますが、レベルEの時はまだ独身でしたから、正真正銘自分で描いたと思います。
読書後満足度 ☆☆☆☆☆
ストーリーの最終話も納得できる良いものだったのもあり、満足感はすごくいいですね。天才性というのを感じてしまいました。
印象深さ ☆☆☆☆☆
とても印象に残るでしょう。冨樫さんの本気が垣間見れます。
コストパフォーマンス ☆☆☆☆☆
全部で3巻しかありません。それで冨樫さんの壮大な才能を堪能できると考えれば、これほどコスパの良い漫画はないかもしれません。さらに、ハンターと違って長編ではありませんから、その点も良いと思います。
まとめ
レベルEはマイナーな漫画ですが、ある意味伝説の漫画だと思います。ハンターからバトル描写を抜いて代わりにギャグを入れたような漫画です。
冨樫さんらしい予想を裏切る展開や独特な発想を堪能できます。ぜひ読んでみましょう。
以下はアマゾンレビューのリンクですが、レビューは高評価ばかりのようです。
単行本(全3巻)
キンドル版(全2巻)
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