もうすぐ社会人1年目になります
僕は今の会社に働いていて、もうすぐ1年目になります。今は社会人として責任感を持ちながら仕事をしていますが、そんな僕も1年前までは大学生でした。
大学時代、僕は就職活動をしていましたが、正直面倒でしたし、もうチャレンジしたいとは思いませんね。(キッパリ)
これは僕だけではなくて、多くの人がそう思うはずです。僕よりもさらに学歴が良い人も同じ発言をしたことがあるので、学歴関係なく新卒の就活は楽しくないものなのでしょう。
なぜ就活は面倒なのでしょうか。もちろん、筆記テストや面接対策、説明会やインターンシップの参加が大変だからというのもありますが、やはり正社員として働いた経験がないのに、自分が将来働く会社を決めて、しかもエントリーシートの作成をし、さらに面接官に向かって自分をアピールしなければいけないのが、面倒なのです。
僕はエントリーシートや面接などには一生懸命に取り組みました。しかし、僕は心のどこかで「こんなことアピールしてるけど、実際働いてみないと分からないよ・・・」と思っていましたね。
あなたは、企業はどんな人材が欲しいと思いますか?
ところで、そんな僕もいざ正社員として働いてみると、何となくですが「こんな人物がほしい」「こんな人がいたら仕事が捗るかも」とだんだん分かってくるものです。1年目の僕ですら、こう思うのですから、5年目や10年目の人はもっと具体的に欲しい人物像がイメージできるかもしれません。
僕が欲しいと思う人物を具体的に書いてもいいのですが、それでは僕がこのブログで伝えたいことが逆に伝わりにくくなると思うので、ここではあえて「たとえ話」をしてみたいと思います。
イメージしてみましょう。あなたは、プロのオーケストラの指揮者です。
あなたは何十人もいるプロの演奏者を束ねています。ある日、高齢のバイオリン演奏者が亡くなり、あなたは新しい人を採用しなければいけなくなりました。
さて、あなたはどんな人を採用したいですか?
あなたはもちろん「バイオリスト」「バイオリンがうまい人」とすぐに思ったはずです。
しかし、バイオリストを募集してもなかなか集まりません。あなたは仕方がないので、新卒の学生から「バイオリン経験がない人」「音楽経験がない人」を採用することにしました。では、この時あなたはどんな人を採用したいでしょうか。
おそらくあなたは、「将来的にバイオリンがうまく演奏できる人」が欲しいと思ったはずです。さらに、オーケストラではバイオリンはグループで演奏するので、グループで活動しても困らない「ある程度のコミュニケーション力がある人」も欲しくなります。
あなたはどうやって新卒を採用しますか?
指揮者のあなたは、どのような基準で採用したいと思うでしょうか。「ある程度のコミュニケーション力」は面接をすれば大体分かると思います。しかし「将来的にバイオリンがうまく演奏できる人」を採用する場合、あなたはどんな人物がいいと思いますか?
まず初めに断っておきますが、「将来的にバイオリンがうまく演奏できる人」を見抜く有効な方法はありません。
それでもあえて採用するなら、やはり「努力ができる人」が欲しいなと思います。一部の天才を除けば、バイオリンをマスターするには相当な努力が必要でしょうから、プロを目指して努力できる人が欲しいです。
では、あなたはどうやってエントリーシートや面接で「努力ができる人」を見抜くことができるでしょうか。これも色んなパターンがあります。
①高学歴(高学歴は努力家が多い)
②学生時代に何か頑張った経験がある
③難しい資格を所有あるいはTOEICのスコアがいい
などはすぐに思いつきますね。エントリーシートで「学生時代に頑張ったことは何ですか」と聞くのはこのような背景があるわけです。
また、企業研究をしっかりした学生がいれば、「この人は今は素人だけど、これだけ会社のことを調べてくれるなら、入社後には頑張ってくれるかも」と思う人事もいるでしょう。
このように、高学歴、資格、企業研究、学生時代に頑張ったエピソードは、就活では鉄板とも言える要素ですが、結局どれも「入社後にどれだけ努力してくれるか」「入社後に会社が求めるプロフェッショナルになってくれるか」を見極めるためにあったわけですね。
会社によって求めるプロフェッショナルは違う
結局、人事が新卒を採用する場合、「将来的に何らかのプロになれそうな人」が欲しいわけです。もちろん、求めるプロは会社によって異なります。
僕の会社だと高いコミュニケーション力はあまり必要はありませんが、手作業の仕事が多いので、器用な人が欲しいですね。逆に、別の会社では高いコミュニケーションがプロとして必須の条件と思っているかもしれません。これは会社や職場によって本当に変わります。
しかし、本質的には会社は「努力できる人」がほしいわけなのです。
いい加減、新卒採用はやめようよ
僕は、これまで企業は学生から正社員を募集する場合、「将来的に何らかのプロになれそうな人」が欲しい、またそれを見抜く方法として「努力できる人」を採用したい、と話してきました。
しかし、ちょっと待ってください。先ほどのオーケストラの例えに戻りますが、そもそもオーケストラの指揮者が欲しかった人物は「バイオリンがうまく演奏できる人」でしたよね?
だから極端な話、
高学歴じゃなく
学生時代に何か頑張った経験もなく
難しい資格もないし、TOEICもよくなくても
バイオリンさえうまく演奏できれば採用側としては問題がないはずです。
けど、将来バイオリンがうまくなるかもしれない人を採用するために、人事はこんな余計な基準を作って新卒の学生を募集しているのです。これでは、本当にバイオリンがうまい学生がいても、採用されないケースも出てきます。
【まとめ】
人事はプロが欲しい
↓
学生から将来プロになってくれそうな人を選びたい
↓
そのためには、努力できる人を採用基準にせざるを得ない
↓
そのためには、人事は学歴や資格などをチェックせざるを得ない
↓
そのため、会社の要求に合う人材が落ちるなど、理不尽なケースが出てくる
僕が就活をしていたときの息苦しさはまさにこれだったのです。なんで学生はこんな面倒な採用をされなければいけないのでしょうか。
よく、人事担当者が学生のエントリーシートがどれも似たり寄ったりだと嘆きますが、新卒採用の場合、人事がチェックするポイントが「努力できる人」かどうかなので、学生も似たり寄ったりのエピソードしか用意できないのです。
新卒採用はそろそろ廃止にしてもいいのではないでしょうか。
大卒の20代の9割は会社を辞める!?
実は、僕は今の会社を辞めようかどうか迷っています。ある日、とある転職エージェントに相談したとき、その方から大卒の20代の9割くらいは転職すると聞きました。会社自体は悪くはないけど、自分がやりたいことが見つかり、辞めるケースが多いのだそうです。
これが新卒採用の弊害なのです。これでは会社も大卒者も何のためにエントリーシートや面接をしたのかが分かりませんね。
やはり、新卒採用は多くの無駄を生み出していると思います。
もうすぐ1年目だから書こうと思った
僕がこのブログを書いたのは、まだ学生時代の記憶が残っているうちに記録として文章に残したいと思ったからです。僕もあと数年も働けば、学生時代の記憶や感覚が薄まり、社会人らしさがより際立つでしょう。だから、今のうちに書いた方がいいような気がしたのです。
就活は大変ですが、これから新卒採用をむかえる学生さんにはぜひ頑張っていただきたいと思います!
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