昔、僕が読んでいた漫画を紹介します。「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」という漫画です。 ネタバレ注意!
この漫画は1995年から連載されていた、うすた京介作のギャグマンガです。この作品は当時の漫画界では革新的とされていました。「シュール」というものを初めて漫画にした作品とされています。
これまでのギャグマンガはただ面白いことをするだけで、意味不明なギャグというのはなかったそうです。
例えば、鳥山明の「Dr.スランプ アラレちゃん」はギャグマンガとしては優秀ですが、決して意味不明なギャグではありませんでした。
しかし、この「セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん」がヒットしたことで、他のギャグ漫画家もこの作品のスタイルを真似しだしたのです。シュール系ギャグ漫画時代の始まりとなりました。
せっかくなので、第一巻の簡単なあらすじを紹介したいと思います。
あらすじ
「今までは転校ばっかりで友達できなかったけど、今度こそきっといい友達を見つけるんだ!!」
「目指すは友達100人!!」
といきがんだ藤山君が転校した先は、
「県立わかめ高校」
「あやし—――――!!」と突っ込むことになる。
しかし、クラスメートは意外と普通だったようです。
いきなりの転入だったため、藤山君は本日欠席をしている生徒の机に座ることになりました。
ただ、そこには、意味の分からない落書きがたくさんあったのです。
この机の持ち主は花中島マサル君であり、この漫画の主人公。彼はクラスから迷惑がられていました。
マサルは、空手・柔道・ボクシングあらゆる格闘技で優勝をかっさらった強い男。しかし、おかしな男なのです。
マサルは3か月ほど欠席していましたが、その日はたまたま彼が登校してきて、藤山君と出会うことになります。
マサル君。 肩に変なのがある。
授業中、マサルは藤山君の教科書を見ると、教科書の写真に髭が落書きされているのを発見します。
『あの落書きは…そうか…そうだったのか…!! 君も「ヒゲマニア」だったのか―!!』と訳の分からない誤解をすることで、藤山君と無理やり友達になろうとしました。そして、彼により藤山君のあだ名は「フーミン」と名付けられました。
2人がネーミングのやり取りをしている中、不良2人がやってきて、マサルに喧嘩を売ってきました。
2人は元空手部だったのですが、マサルが空手部に入部するとコテンパンにされ、辞めてしまったのです。そのため、マサルに恨みを持っていました。
しかし、マサルは「セクシーコマンドー」という武術を使って、2人をやっつけてしまいます。
セクシーコマンドーとは何でしょうか? それはズボンを脱ぐ行為です。
そして、それを見た不良は「何やってんだー!」と反応をしたすきに、マサルはすかさず攻撃し、やっつけてしまいます。
セクシーコマンドーは、このように敵を油断することで、隙を作り、倒すという武術。
そして、フーミンはこう思ったのです。「すごい…すごいよマサルさん!」
これが、フーミンが最初に作った友達となりました。
ある日、マサルに恨みを持っていた不良たちが、今度はフーミンを殴ろうとします。しかし・・・
近藤真茶彦(マチャ彦)が代わりに殴られることでそれを止めてくれました。
彼は空手部の部長ですが、マサルが暴れたせいで、空手部が崩壊。部の存続の危機に悩んでいました。
しかし、マサルは空手部を復活させるふりをして、「空手部」を「セクシーコマンドー部」に変えようとし、そして、無理やりフーミン、マチャ彦をセクシーコマンドー部に入部させました。
セクシーコマンドー部は部員が5名いないと部活として認められないので、部員を探そうとしたマサル一同、まず体がキャシャで強くなりたいと思っていた磯部君(キャシャリン)が入部を決意。
キャシャリン。体を強くする薬を大量に飲んで、幻覚を見る。
そして、残り1人は、セクシーコマンドーに深い思い入れのある校長先生が学生のふりをして入ることになりました。こうしてセクシーコマンドー部は結成されるのです。
校長。わかめを地面に育てるのが趣味。
そして、フーミンはだんだんとこうした変態ワールドに巻き込まれる…と言ったかんじのストーリー。
シュールで面白い
あらましを書いていって思ったのですが、頭が痛くなりましたね。意味不明すぎます。けど、ギャグ漫画としては笑えるネタもあって面白いです。
最近の日本のギャグマンガはシュールなだけで”笑い”を生もうとしない作品も多数あります。しかし、この漫画は「シュールでかつ笑える」という数少ない漫画の1つでしょう。ただ、本当にストーリーとか細かいところはシュールで意味不明だから、癖のある漫画と言えますね。けど、個人的には面白くて最高な漫画だと思っています。
巻数も7巻で完結しており、気楽に読める漫画です。ギャグ漫画はつまらないハズレの漫画も多いのですが、これは買って満足しています。